『ログを見たい』と言われたら?Cloudflareの4つのログの違い

営業担当やクライアントから、こんな依頼を受けたことはありませんか?

「Cloudflareのログを確認してください」

この時、エンジニアの頭には「(どのログ?)」という疑問が浮かびます。
でも、依頼する側は「ログ=過去の履歴全般」という感覚で使っているため、具体的にどの種類のログを指しているのか、本人も意識していないことがほとんどです。

実は、Cloudflareには目的の異なる複数のログが存在します。
この記事では、よく使われる4つのログの違いを整理して、「本当に見たいのはどれか?」を確認するためのポイントを解説します。


Cloudflareの4つのログ

Cloudflareで確認できる主なログは、以下の4種類です。

1. アクセスログ(Analytics / HTTP リクエストログ)

何がわかる?

  • いつ、どこから、どのページに、どれくらいアクセスがあったか
  • トラフィック量、データ転送量、訪問元の国・地域
  • リクエストの種類(GET、POSTなど)やステータスコード

こんな時に使う

  • 「サイトへのアクセス数を知りたい」
  • 「どの国からアクセスが多いか確認したい」
  • 「クライアントへの月次レポート用にデータがほしい」

どこで見る?

  • Cloudflareダッシュボード:AnalyticsTraffic
  • より詳細なログは Logpush で取得可能(有料プラン)

営業さんが「ログ」と言う時、実はこれを指していることが最も多いです。


2. セキュリティログ(Firewall Events)

何がわかる?

  • WAFやファイアウォールルールでブロック・チャレンジした攻撃の記録
  • どんな攻撃(SQLインジェクション、XSSなど)をどれだけ防いだか
  • 攻撃元のIPアドレス、国、使用されたルール

こんな時に使う

  • 「Cloudflareでどれだけ攻撃を防いでいるか知りたい」
  • 「セキュリティ対策の効果を可視化したい」
  • 「お客さんに『ちゃんと守ってますよ』と報告したい」

どこで見る?

  • Cloudflareダッシュボード:SecurityEvents

営業資料で「攻撃ブロック実績」を見せたい時は、これが必要です。


3. エラーログ

何がわかる?

  • 500番台エラー(サーバーエラー)や400番台エラー(クライアントエラー)の発生状況
  • エラーが起きた時刻、URL、原因のヒント

こんな時に使う

  • 「サイトが表示されない原因を調べたい」
  • 「特定のページでエラーが多発している」
  • 「障害対応中で、何が起きているか確認したい」

どこで見る?

  • Cloudflareダッシュボード:AnalyticsTraffic(ステータスコードでフィルタ)
  • より詳細には Logpush で取得

トラブルシューティングに不可欠なログです。


4. Audit Log(監査ログ)

何がわかる?

  • Cloudflareの設定変更の履歴
  • 誰が、いつ、どの設定を変更したか
  • DNSレコードの追加・削除、ルールの変更など

こんな時に使う

  • 「誰かが勝手に設定を変えていないか確認したい」
  • 「いつ設定が変わったのか調べたい」
  • 「コンプライアンス対応で操作履歴が必要」

どこで見る?

  • Cloudflareダッシュボード:Audit Logs(全プランで利用可能)
  • ログは18ヶ月間保存される

セキュリティ管理やガバナンス目的で重要なログです。


「ログ見たい」と言われたら、まず確認すること

営業さんやクライアントから「ログを見たい」と言われたら、以下を確認しましょう。

ヒアリングのポイント

  1. 「誰に見せるためのログですか?」

    • お客さんへの報告 → アクセスログ
    • 社内の上司への報告 → セキュリティログ or アクセスログ
  2. 「何を確認したいですか?」

    • アクセス数・トラフィック → アクセスログ
    • 攻撃のブロック状況 → セキュリティログ
    • エラーやトラブル → エラーログ
    • 設定変更の履歴 → Audit Log
  3. 「いつの期間のデータが必要ですか?」

    • 直近24時間 → ダッシュボードで十分
    • 1ヶ月分 → Logpush が必要な場合も

まとめ

「ログ」という言葉は便利ですが、実際にはCloudflareには目的の異なる複数のログが存在します。

  • アクセスログ:トラフィック分析、レポート用
  • セキュリティログ:攻撃防御の実績確認
  • エラーログ:障害原因の調査
  • Audit Log:設定変更の履歴管理

「ログ見せて」と言われたら、まず**「何のために見たいのか?」**を確認することで、適切なログをスムーズに提供できます。

非エンジニアの方とのコミュニケーションでは、この違いを意識することが大切ですね。


この記事が、Cloudflare運用のヒントになれば幸いです!